アクシスZを購入しようと考えている人の中には、「アクシスZの持病や弱点は?壊れやすい?後悔を防ぐポイント」を知りたい人も多いのではないだろうか。スクーター選びで後悔しないためには、事前に車種の特性や弱点を把握しておくことが重要だ。
アクシスZは燃費の良さや扱いやすさが魅力の一台だが、長距離走行には不向きとされる点や、バッテリー上がりしやすいという声もある。また、過去にリコールが発生したことがあるため、購入前に注意すべきポイントも存在する。
この記事では、アクシスZの持病や弱点、実際に壊れやすいのかどうかを詳しく解説する。さらに、後悔しないための選び方やメンテナンスのコツについても紹介するので、アクシスZの購入を検討している人はぜひ参考にしてほしい。
記事のポイント
- アクシスZの持病や弱点、壊れやすいとされるポイントについて理解できる
- アクシスZの寿命やメンテナンス次第での耐久性について知ることができる
- 過去のリコール情報や生産終了の噂の真相を把握できる
- 購入後に後悔しないための注意点やカスタムの可否について学べる
アクシスZの持病や弱点は?壊れやすい?後悔を防ぐポイント

- アクシスZの基本スペック
- 欠点は何ですか?
- 不具合は?壊れやすい?
- 寿命は?何万キロ走る?
- 最高速は何キロ?
- 燃費は?満タンで何キロ走る?
アクシスZの基本スペック
アクシスZは、ヤマハが製造する原付二種(125cc)スクーターです。軽量なボディと優れた燃費性能を持ち、通勤や日常の移動に適した設計がされています。
全長は約1,790mm、全幅は約685mm、シート高は785mmで、コンパクトながらも安定した走行性能を備えています。エンジンは「BLUE CORE」技術を採用した空冷4ストロークSOHCエンジンで、低燃費と環境性能を両立している点が特徴です。
また、燃費性能は約50~55km/Lと優れており、燃料タンク容量は5.5L。満タン時の航続距離は250km以上を見込めます。ブレーキは前後ともにドラム式を採用しており、コストを抑えながら安全性を確保しています。
さらに、シート下の収納スペースは37.5Lと大容量で、フルフェイスヘルメットや買い物袋も収納可能。日常使いの利便性を考慮した設計がされています。
ヤマハのバイクに興味がある方はこちらの記事もおすすめです。
ヤマハギア110cc?新車の最高速は遅い?持病や原因について解説

欠点は何ですか?
アクシスZの主な欠点は、長距離走行に向かないこと、収納スペースが限られていること、そしてブレーキ性能が他のモデルと比べて劣ることです。
まず、シートの硬さが指摘されており、長時間の走行ではお尻や腰に負担がかかりやすくなります。また、10インチの小径タイヤを採用しているため、路面の衝撃を拾いやすく、乗り心地がやや硬く感じられることもあります。
次に、収納スペースはある程度確保されているものの、大きめの荷物を持ち運ぶには工夫が必要です。リアボックスの取り付けも可能ですが、重量バランスが変わるため安定性が損なわれる場合があります。
さらに、ブレーキは前後ともドラム式を採用しており、ディスクブレーキ搭載のモデルと比べると制動力が劣ります。特に雨天時や急制動時には注意が必要です。
不具合は?壊れやすい?
アクシスZは基本的に耐久性の高いスクーターですが、いくつかの不具合が報告されています。特に、エンジンの振動や駆動系の摩耗、バッテリーの劣化が比較的早いとされています。
まず、エンジンの振動に関しては、走行距離が増えるにつれて目立ちやすくなります。これは駆動系パーツ(Vベルトやプーリー)の摩耗が原因であることが多く、定期的なメンテナンスが必要です。
また、バッテリー上がりが発生しやすいという声もあります。特に冬場や短距離走行が多い環境では、バッテリーの充電が十分に行われず、セルモーターの回転が弱くなることがあります。このため、定期的な充電や交換を行うことが推奨されます。
その他、シート下の収納スペースに雨水が侵入することがあるため、対策として防水カバーを使用するのが効果的です。これらの不具合は定期的な点検や適切なメンテナンスを行うことで予防できるため、注意が必要です。

寿命は?何万キロ走る?
アクシスZの寿命は、適切なメンテナンスを行えば5万~7万km程度が目安とされています。ただし、オイル交換や駆動系の点検を怠ると、それよりも早くエンジンや主要部品の寿命が縮まることがあります。
一般的に、エンジンオイルは3,000kmごと、Vベルトは2万km前後で交換するのが推奨されており、これを守ることでエンジンの負担を軽減できます。また、短距離移動ばかりだとエンジンが十分に温まらず、内部の劣化が早まるため、定期的にある程度の距離を走行することも重要です。
走行環境や使用頻度によっても寿命は変わるため、定期的な点検を行い、劣化した部品を早めに交換することで長く乗ることができます。
最高速は何キロ?
アクシスZの最高速度は約90km/hとされています。ただし、これは平坦な道路で単独走行した場合の数値であり、体重や風向き、路面状況などによって変動します。
加速性能に関しては、スクーターの中でも比較的穏やかで、特に登坂時にはパワー不足を感じることがあります。最高速付近ではエンジンの振動が大きくなるため、無理な高速走行は控えたほうがよいでしょう。
また、リミッターカットを行うことで最高速を引き上げることは可能ですが、エンジンへの負担が大きくなり、寿命を縮める原因となるため注意が必要です。
燃費は?満タンで何キロ走る?
アクシスZの燃費は約50~55km/Lとされており、燃料タンク容量は5.5Lです。このため、満タンにすると約275km前後の走行が可能です。
ただし、燃費は走行条件によって変動します。街乗りや渋滞の多い環境では燃費が落ち、40km/L台になることもあります。一方で、一定速度での巡航走行を続けると、カタログ値に近い燃費性能を発揮できます。
また、定期的なオイル交換やタイヤの空気圧管理を適切に行うことで、燃費の向上が期待できます。無駄な急加速・急ブレーキを避けることも、燃費を良くするポイントの一つです。
アクシスZの持病や弱点は?壊れやすい?後悔しないための購入の注意点

- リコール情報は?
- 生産終了している?
- バッテリー上がりしやすい?
- カスタムは可能?注意点も解説
- オイル減り問題と対策
リコール情報は?
アクシスZはこれまでにいくつかのリコールが発生しています。主に、燃料系・ブレーキ系・電装系の不具合が指摘されており、対象車両はメーカーによる無償修理が可能です。
具体的な事例としては、燃料ホースの接続不良やブレーキ部品の不具合があり、これらが原因で燃料漏れや制動力の低下につながる恐れがあるとされました。また、一部の車両では電装系の配線トラブルが報告されており、ライトやウィンカーが正常に作動しないケースが確認されています。
リコール対象かどうかを調べるには、ヤマハの公式サイトや国土交通省のリコール情報ページを確認するのが確実です。中古車を購入する場合は、販売店でリコール対応の履歴をチェックすることをおすすめします。
生産終了している?
アクシスZは生産終了していません。一部で「生産終了」という情報が流れていますが、これは2022年の排ガス規制による一時的なモデル調整が影響しているためです。
ヤマハは環境基準の強化に対応するため、アクシスZのエンジンを改良し、最新モデルとして販売を継続しています。2024年モデルも登場しており、カラーバリエーションの追加や一部仕様の変更が行われました。
ただし、今後の排ガス規制や市場の動向によっては、生産終了の可能性がゼロとは言えません。新車の購入を検討している場合は、販売店やメーカーの最新情報を確認するのが良いでしょう。

バッテリー上がりしやすい?
アクシスZはバッテリー上がりが発生しやすいと言われることがあります。特に、冬場や短距離走行が多い場合にバッテリーが劣化しやすい傾向があります。
スクーターはセルスターターでエンジンをかけるため、バッテリーの消耗が激しく、長期間乗らないと電圧が低下しやすくなります。また、ライトやウィンカーなどの電装品の使用が多いと、バッテリーへの負担が増加します。
対策として、定期的に30分以上の走行を行い、充電状態を維持することが重要です。さらに、バッテリーの端子を清掃する、補充電を行う、必要に応じて交換するなどのメンテナンスを行えば、バッテリー上がりのリスクを軽減できます。特に冬場は、キックスターターの後付けも検討すると安心です。
カスタムは可能?注意点も解説
アクシスZはカスタムが可能ですが、カスタムパーツの選択肢が限られているため、工夫が必要です。特に、利便性向上を目的としたカスタムが人気で、リアボックスの取り付けやLEDライトの交換、スマホホルダーの装着などがよく行われています。
一方で、エンジンや駆動系のカスタムは注意が必要です。リミッターカットや社外マフラーの装着はパワーアップが期待できますが、エンジンへの負担が増え、寿命を縮めるリスクがあります。また、排ガス規制に適合しなくなる可能性もあるため、違法改造にならないよう事前に確認することが大切です。
カスタムを行う際は、純正パーツとの互換性や安全性を考慮し、信頼できるメーカーのパーツを選ぶことが重要です。また、整備経験がない場合は、専門店での取り付けを依頼すると安心です。
オイル減り問題と対策
アクシスZでは、エンジンオイルの減りが早いと感じるユーザーもいます。特に、長距離走行や高回転域での使用が多い場合は、オイルの消費量が増える傾向があります。
オイルが減る原因として、エンジン内部の摩耗やシールの劣化が挙げられます。これを防ぐためには、3,000kmごと、または半年ごとにオイル交換を行い、エンジン内部を清潔に保つことが重要です。また、定期的にオイルの量を点検し、必要に応じて補充するとトラブルを防げます。
特に、オイル漏れや焼き付きの兆候(エンジン音の異常・振動の増加など)が見られる場合は、早急に整備工場で点検を受けることをおすすめします。オイル管理を適切に行うことで、エンジンの寿命を延ばし、快適に乗り続けることができます。
アクシスZの持病や弱点とは?壊れやすい?後悔しないための注意点
- アクシスZは燃費性能が優れており、通勤や日常使いに適している
- シートの硬さと小径タイヤの影響で長距離走行には向かない
- 収納スペースはあるが、大きな荷物の積載には工夫が必要
- ブレーキはドラム式で、ディスクブレーキ搭載モデルより制動力が劣る
- エンジンの振動が走行距離とともに目立ちやすくなる
- バッテリー上がりが発生しやすく、特に短距離走行が多いと注意が必要
- 適切なメンテナンスを行えば5万~7万kmほどの走行が可能
- 最高速度は約90km/hだが、加速性能は控えめ
- 燃費は50~55km/Lで、満タンで約275km走行できる
- 過去に燃料系やブレーキ系のリコールが発生している
- 生産終了の噂があるが、最新モデルは継続販売されている
- カスタムは可能だが、パーツの選択肢が少なく工夫が必要
- エンジンオイルの減りが早いことがあり、定期的な点検が必要
- 雨水がシート下の収納スペースに侵入しやすい
- 無理な高速走行やカスタムは寿命を縮める可能性がある
コメント