エリミネーター400は、クルーザーらしいスタイルとスポーティな走行性能を兼ね備えた人気モデルで、多くのライダーがカスタムを楽しんでいる。特に、マフラー交換は見た目やサウンドを大きく変えられるため、エリミネーター400のカスタムの中でも注目度が高い。
純正マフラーは騒音規制に適合した仕様のため、音量は控えめで重低音の響きも穏やかだ。しかし、社外マフラーに交換することで、迫力のある重低音サウンドを楽しむことができる。中でも、ヨシムラのマフラーは高品質な作りと独自の排気設計により、エンジンの鼓動感をよりダイレクトに感じられるモデルが多い。
本記事では、エリミネーター400におすすめのヨシムラ製マフラーを中心に、マフラー交換による音質の変化やメリットを詳しく解説する。重低音を求めるライダーにとって、最適なマフラー選びの参考になる情報を提供していく。
記事のポイント
- エリミネーター400の純正マフラーと社外マフラーの音質や特性の違い
- 重低音を強調できるヨシムラのおすすめマフラーモデルとその特徴
- マフラー交換による見た目や走行性能の変化とメリット・デメリット
- 公道走行可能なマフラーの選び方や、音量規制に関する注意点
エリミネーター400のマフラーは重低音? ヨシムラおすすめモデル

- エリミネーター400の基本スペック
- マフラーの音量はどのくらい?
- エリミネーター400のマフラーは重低音か?
- ヨシムラの特徴
- ヨシムラおすすめモデルとは
- マフラー交換で得られる効果とは
- マフラーのフルエキとスリップオンの違い
- マフラー2本出しのメリットとは
エリミネーター400の基本スペック
エリミネーター400は、カワサキが2023年に発売したクルーザーモデルのバイクです。Ninja 400と同じ水冷並列2気筒エンジンを搭載し、クルーザーらしい乗り心地とスポーティな走行性能を兼ね備えています。
排気量は398ccで、最高出力は48PS(35kW)/10,000rpm、最大トルクは37N・m/8,000rpmとなっています。低回転域からの力強い加速が特徴で、街乗りやツーリングにも適した仕様です。
また、車両重量は176kg(SEモデルは178kg)と比較的軽量で、取り回しのしやすさも魅力の一つです。シート高は735mmと低めに設定されており、足つきが良く初心者でも扱いやすい設計になっています。
デザイン面では、クラシックなクルーザースタイルにモダンな要素を取り入れたスタイリッシュな外観が特徴です。メーターにはフルデジタル液晶を採用し、ギアポジションや燃料計などの情報が視認しやすくなっています。
このように、エリミネーター400は扱いやすさとパワーのバランスが取れたモデルで、幅広いライダーに人気のバイクです。
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マフラーの音量はどのくらい?
エリミネーター400の純正マフラーは、日本の騒音規制に適合した仕様になっており、静かで上品なサウンドが特徴です。近接排気騒音は約87〜93dB(デシベル)、加速走行騒音は約79〜82dBとされています。これは、住宅街でも迷惑になりにくい音量で、長時間のツーリングでも疲れにくい設計です。
一方で、社外マフラーに交換すると音量が変わることがあります。例えば、ヨシムラやトリックスターなどのスリップオンマフラーは、近接排気騒音が93〜94dBほどになり、純正よりもやや迫力のあるサウンドになります。ただし、政府認証を取得しているモデルであれば、騒音規制内に収まるため、公道でも問題なく使用できます。
音量だけでなく音質にも違いがあり、低音が強調されたり、アクセルを開けた際のサウンドに深みが出たりすることが特徴です。特に社外マフラーでは、純正に比べて「鼓動感」が増すため、エンジンの回転に合わせた心地よい音が楽しめます。
ただし、音が大きすぎるマフラーは近隣住民やツーリング仲間に迷惑をかける可能性があるため、適度な音量を保つことが重要です。
エリミネーター400のマフラーは重低音か?
エリミネーター400の純正マフラーは、比較的静かでバランスの取れた音質ですが、低音の響きはやや控えめです。これは、騒音規制に適合させるために消音材が多く使われていることが理由の一つです。そのため、標準仕様では「深みのある重低音」というよりは「落ち着いた静かな排気音」に近い印象を受けます。
しかし、社外マフラーに交換すると、重低音が強調されたサウンドを楽しむことが可能です。特にヨシムラの「Dragサイクロン」やBEAMSの「パワーヘッダーS TYPE M」などは、低音を意識した設計になっており、より迫力のある音を奏でます。
エリミネーター400は並列2気筒エンジンを搭載しているため、単気筒のような「ドコドコ感」は少ないものの、マフラーの種類によってはツインらしい「ビュルルル」とした滑らかな重低音を感じることができます。
低音を強調したい場合は、インナーサイレンサーの調整やフルエキゾーストマフラーの導入も検討すると良いでしょう。ただし、音量が大きくなりすぎると車検に通らなくなる可能性があるため、適切なマフラー選びが重要です。

ヨシムラの特徴
ヨシムラは、日本を代表する老舗マフラーメーカーであり、高い技術力と品質の高さで知られています。レースシーンで培われたノウハウを活かし、性能とデザインの両方を追求したマフラーを開発しています。
最大の特徴は、エンジン特性に合わせた「独自の排気設計」です。単に音量を上げるのではなく、低回転から高回転までバランスの取れた出力特性を実現しています。そのため、ヨシムラのマフラーはパワーアップだけでなく、スムーズな加速やレスポンス向上にも貢献します。
また、サウンドチューニングにも優れており、単に大きな音を出すのではなく、深みのある重低音を楽しめるのも魅力です。特に「Dragサイクロン」シリーズは、90年代の伝統的なスタイルを継承しながら、現代の規制に適合した心地よい音質を提供します。
さらに、デザイン面でも優れており、クラシックなメガホン形状や高級感のあるカーボン仕上げなど、バイクの外観を引き締める要素が多く含まれています。品質管理も徹底されており、耐久性が高く長期間安心して使用できる点も大きな強みです。
このように、ヨシムラのマフラーは「性能」「音質」「デザイン」のバランスが取れているため、多くのライダーから高い評価を受けています。
ヨシムラおすすめモデルとは
ヨシムラが展開するマフラーの中でも、エリミネーター400に適したモデルとして「Dragサイクロン Slip-On」が特に人気です。
このモデルは、90年代から続く「ドラッグサイクロン」のスタイルを継承しつつ、現代の排ガス・騒音規制に適合した政府認証マフラーです。特徴的なメガホン形状により、クラシックな雰囲気を持ちつつ、スポーティな印象も兼ね備えています。
音質面では、低速域では落ち着いた重低音、高回転域では歯切れの良いサウンドが楽しめるため、街乗りからツーリングまで幅広いシチュエーションで快適に使用できます。また、近接排気騒音93dB、加速走行騒音79dBと、公道での使用も問題ありません。
重量は約2.4kgと純正より約2kg軽量化されており、取り回しのしやすさにも貢献します。さらに、ステンレス製のため、サビに強く耐久性が高いのもポイントです。
ヨシムラのマフラーは、性能とデザインを両立させたモデルが多いですが、その中でも「Dragサイクロン Slip-On」はエリミネーター400の魅力を最大限に引き出す一品と言えるでしょう。

マフラー交換で得られる効果とは
マフラーを交換すると、バイクの「見た目」「音質」「走行性能」に変化が生まれます。
まず、見た目の変化です。社外マフラーはデザイン性が高く、ブラック仕上げやカーボン製のものなど、バイクの印象を大きく変えられます。エリミネーター400の場合、スリムなスリップオンマフラーに交換することで、よりスポーティな外観を演出できます。
次に、音質の向上です。純正マフラーは規制の関係で静かな音質ですが、社外マフラーに交換することで、低音が強調され、エンジンの鼓動感がダイレクトに伝わるようになります。特にヨシムラやBEAMSのマフラーは、重低音が響くよう設計されているため、より迫力のあるサウンドを楽しめます。
最後に、走行性能の向上です。社外マフラーは純正より軽量なものが多く、車体の重量が軽くなることで操作性が向上します。また、排気効率が良くなるため、特定の回転域でパワーアップを感じやすくなります。ただし、排気効率が高すぎると低速トルクが弱くなることもあるため、バランスの取れたマフラー選びが重要です。
このように、マフラー交換はバイクの個性を際立たせ、より快適なライディングを実現するカスタムの一つです。
マフラーのフルエキとスリップオンの違い
マフラーには「フルエキゾースト(フルエキ)」と「スリップオン」の2種類があり、それぞれ性能や交換の手軽さが異なります。
フルエキは、エンジンから排気口までのマフラー全体を交換するタイプです。エキゾーストパイプ(エキパイ)から交換するため、排気効率の向上によるパワーアップが期待できます。また、材質によっては純正より軽量化され、車体バランスが変わることもあります。ただし、交換作業が複雑になり、価格も高めです。
一方、スリップオンは、マフラーの後方部分(サイレンサー)のみを交換するタイプです。純正のエキパイはそのまま使用するため、取り付けが比較的簡単で、コストも抑えられます。音質の変化やデザインのカスタマイズが主な目的となるため、走行性能への影響はフルエキほど大きくありません。
どちらを選ぶかは、バイクのカスタム目的によります。性能重視ならフルエキ、手軽に音や見た目を変えたいならスリップオンが適しています。
マフラー2本出しのメリットとは
2本出しマフラーは、バイクの両側または片側に2本のマフラーを配置したスタイルで、見た目や性能においてメリットがあります。
まず、デザイン面では、車体のバランスが良くなり、重厚感のあるスタイルを演出できます。特にクルーザータイプのバイクでは、2本出しのデザインがよく似合います。
次に、排気バランスの向上です。2本に分けることで排気抵抗を分散でき、エンジンの吹け上がりがスムーズになります。また、排気の流れを調整することで、低回転域のトルクを強化する設計のものもあります。
さらに、音質の変化も特徴の一つです。1本出しに比べて音が広がりやすく、より迫力のあるサウンドを楽しめます。特に低音が強調されるマフラーが多く、エンジンの鼓動感を感じやすくなります。
ただし、2本出しは1本出しに比べて重量が増えるため、軽量化を求める場合には注意が必要です。
エリミネーター400のマフラーでヨシムラおすすめ?重低音?選び方や交換

- ヨシムラとトリックスターの違い
- マフラーを交換するとどうなる?
- マフラーの音量が大きいと違反になる?
- マフラーを変えると燃費は悪くなる?
- マフラー交換にかかる費用は?
- マフラーは何年くらい使える?
ヨシムラとトリックスターの違い
ヨシムラとトリックスターは、どちらも高品質なマフラーメーカーですが、それぞれの特徴が異なります。
ヨシムラは、長い歴史を持つ老舗メーカーで、レース経験を活かした高性能なマフラーを提供しています。特に「Dragサイクロン」シリーズは、90年代のクラシックデザインを踏襲しつつ、現代の規制にも適合したバランスの良いモデルです。音質は重低音が強調され、トルクを重視した設計が特徴です。
一方、トリックスターは、レース活動を積極的に行うメーカーで、スポーツ走行を意識した製品が多いです。エリミネーター400用のスリップオンマフラーも、力強いサウンドと高回転域のレスポンス向上を狙った設計になっています。見た目もスタイリッシュで、スポーティな印象を与えるデザインが多いです。
両者を比較すると、ヨシムラは重厚なサウンドとクラシックなデザイン、トリックスターは高回転域の伸びやシャープなデザインが特徴といえます。どちらを選ぶかは、求める音質や走行スタイルによって決まるでしょう。
マフラーを交換するとどうなる?
マフラーを交換すると、音質・見た目・走行性能に変化が生まれます。
まず、音質の変化です。純正マフラーは騒音規制のため静かに設計されていますが、社外マフラーに交換すると重低音が強調され、より迫力のあるサウンドになります。メーカーによっては、独自のサウンドチューニングが施されており、エンジンの鼓動感を感じやすくなるものもあります。
次に、見た目の変化です。社外マフラーはデザイン性の高いものが多く、ブラック塗装やカーボン仕上げなど、バイクの印象を大きく変えることができます。特にスリムなマフラーはスポーティな雰囲気を演出しやすく、車体全体のバランスを整える効果もあります。
最後に、走行性能への影響です。排気効率が向上することで、高回転域の伸びが良くなる場合があります。ただし、低回転域のトルクが弱まることもあるため、用途に合ったマフラー選びが重要です。また、純正よりも軽量なものを選べば、車体の取り回しが楽になるメリットもあります。
このように、マフラー交換は音・見た目・性能に影響を与えるため、カスタムの中でも人気の高いパーツの一つです。
マフラーの音量が大きいと違反になる?
音量が基準値を超えるマフラーは違反となり、車検に通らないだけでなく、警察の取り締まり対象になることもあります。
日本の法律では、バイクの騒音規制として「近接排気騒音と加速走行騒音の基準」が定められています。具体的には、400ccクラスのバイクの場合、近接排気騒音の基準は94dB以下、加速走行騒音は82dB以下とされています。この基準を超えると、違法改造車とみなされ、公道走行が禁止される可能性があります。
特に、インナーサイレンサー(消音装置)を取り外した状態で走行すると、音量が基準を超えてしまうことが多く、注意が必要です。
違法なマフラーを装着した場合、整備不良で取り締まりを受けることがあり、違反点数や罰金が科せられることもあります。また、近隣住民からの騒音苦情が増えると、バイク全体のイメージ低下にもつながるため、適法なマフラーを選ぶことが重要です。
社外マフラーを選ぶ際は、「政府認証(JMCA認定)」を取得したものを選べば、基準を満たしており安心して使用できます。

マフラーを変えると燃費は悪くなる?
マフラー交換によって、燃費が変化することがあります。一般的には「変わらないか、やや悪化する」傾向があります。
マフラーは排気の流れを改善する役割を持ちますが、抜けが良くなるとエンジンが高回転まで回りやすくなるため、ライダーが無意識にアクセルを多く開けることが増えます。その結果、燃料消費量が増え、燃費が悪くなることがあります。
また、純正マフラーは「低回転域のトルクを重視」して設計されているため、排気効率の良い社外マフラーに交換すると、低速トルクが減少し、発進時に余計なアクセル操作が必要になることがあります。これも燃費が落ちる要因の一つです。
ただし、すべてのマフラー交換が燃費悪化につながるわけではありません。例えば、適切な排気バランスが保たれているモデルや、エンジンセッティングを調整した場合は、燃費がほとんど変わらないこともあります。
燃費を重視する場合は、「抜けが良すぎない適度な排気効率のマフラー」を選び、走り方にも注意すると良いでしょう。

マフラー交換にかかる費用は?
マフラー交換にかかる費用は、マフラー本体の価格と工賃によって決まります。
まず、マフラー本体の価格ですが、スリップオンタイプは4万円〜10万円程度、フルエキゾーストタイプは8万円〜20万円以上が一般的です。スリップオンはサイレンサーのみの交換なので比較的安価ですが、フルエキはエキゾーストパイプまで交換するため高額になります。素材によっても価格が異なり、チタンやカーボン製はステンレス製よりも高くなる傾向があります。
次に、取り付け工賃ですが、バイクショップに依頼すると5,000円〜15,000円程度かかることが多いです。スリップオンの場合は比較的簡単な作業なので安く済みますが、フルエキの場合はエンジン周りのパーツを外す作業が必要になるため、工賃が高くなります。
さらに、交換時にはガスケット(1,000円〜3,000円程度)が必要になることが多く、交換しないと排気漏れの原因になるため注意が必要です。
総額としては、スリップオンマフラーなら5万円〜12万円程度、フルエキなら10万円〜25万円程度が目安になります。自分で取り付ける場合は工賃がかからないため、費用を抑えることも可能です。
マフラーは何年くらい使える?
マフラーの寿命は、使用環境やメンテナンスの頻度によって大きく変わりますが、一般的には5年〜10年程度が目安とされています。
ステンレス製やチタン製のマフラーは耐久性が高く、適切に管理すれば10年以上使用できることもあります。一方で、スチール製のマフラーはサビが発生しやすいため、早ければ3〜5年ほどで交換が必要になることもあります。
マフラーの寿命を縮める原因として、サビや腐食、内部の劣化があります。特に、冬場に塩カル(凍結防止剤)が撒かれた道路を走行すると、マフラーがサビやすくなります。また、短距離走行が多いと、内部に水分がたまりやすく、腐食の進行が早まることもあります。
寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが重要です。乗車後に水分を拭き取る、サビ防止剤を塗布する、排気口のカーボン汚れを落とすといった手入れを行えば、長く使うことができます。
また、マフラーに穴が開いたり、内部の消音材が劣化して音が異常に大きくなったりした場合は、交換のタイミングと考えたほうが良いでしょう。
エリミネーター400のマフラー選び|重低音やヨシムラのおすすめモデルまとめ
- エリミネーター400は2023年発売のクルーザーモデルで、並列2気筒エンジンを搭載
- 純正マフラーの近接排気騒音は87〜93dBで、比較的静かな仕様
- 純正マフラーは低音控えめで、バランスの取れた音質
- ヨシムラの「Dragサイクロン」は、クラシックなデザインと重低音が特徴
- トリックスターはスポーツ志向で、高回転域のレスポンス向上が狙える
- スリップオンマフラーは交換が簡単で、デザインや音質を手軽に変更可能
- フルエキゾーストマフラーは排気効率が向上し、パワーアップが期待できる
- 2本出しマフラーはデザイン性が高く、排気バランスが向上する
- 社外マフラーは低音を強調できるが、音量が大きすぎると違反の可能性がある
- JMCA認定マフラーなら、公道走行が可能で車検にも対応
- マフラー交換にかかる費用はスリップオンで5万〜12万円、フルエキで10万〜25万円
- 耐久性は5〜10年が目安で、メンテナンス次第で長持ちさせることができる
- マフラー交換で見た目が変わり、よりスポーティで迫力のあるスタイルになる
- 排気効率の向上で高回転域の伸びが良くなるが、低速トルクが減ることもある
- 燃費は基本的に変わらないか、アクセルの開け方次第で悪化することがある
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