MT-07は、軽量な車体と扱いやすさから多くのライダーに支持されている一方で、「MT-07は本当に後悔する?酷評・持病の真実」に興味がある方も多いバイクです。購入を検討している人の中には、MT-07の持病やデメリットが本当に気になるポイントではないでしょうか。
実際に、MT-07にはアクスルシャフトのかじりや低速時のギクシャクした挙動など、いくつかの問題点が指摘されています。しかし、それらの持病がどの程度の影響を及ぼすのか、対策方法はあるのかを正しく理解することが重要です。また、MT-07はリッター何キロ走るのか、馬力や加速性能は十分なのか、ツアラー化やカスタムによって快適性を向上させる方法も気になるところでしょう。
この記事では、MT-07の基本スペックや燃費、持病の詳細、さらには「MT-07とSV650の比較」や「中古車の選び方」まで幅広く解説します。MT-07が本当に後悔するバイクなのか、酷評の理由は何なのかを明確にし、納得のいく選択ができるようにお伝えしていきます。
記事のポイント
- MT-07の持病や設計上の弱点とその対策について理解できる
- MT-07の加速性能や燃費、走行特性の実際の評価を知ることができる
- MT-07の中古市場の価格や選び方のポイントを把握できる
- MT-07とSV650の違いや、どちらが自分に合っているか判断できる
MT-07は本当に後悔する?酷評・持病の真実
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- MT-07の基本スペック
- コンセプトとは?
- 馬力は?走行性能は?
- 燃費は?リッター何キロ走れるのか?
- 持病とは?
- 足つきは?初心者でも乗りやすいのか
- アクスルシャフトのかじり問題とは?
MT-07の基本スペック
MT-07はヤマハが製造するミドルクラスのネイキッドバイクです。軽量な車体と扱いやすさを重視した設計が特徴で、幅広いライダーに支持されています。
全長は約2,085mm、車両重量は約184kgと軽く、シート高は805mmと比較的低めに設定されています。このため、取り回しがしやすく、初心者や小柄なライダーにも向いています。
エンジンは688ccの水冷4ストローク並列2気筒で、低回転からの力強いトルクが特徴です。燃料タンク容量は13Lで、市街地走行やツーリングにも適した燃費性能を持ちます。
電子制御は最低限に抑えられており、シンプルでライダーの技量を活かせる仕様です。街乗りやワインディングを快適に走れるバイクとして人気があります。
コンセプトとは?
MT-07は「Master of Torque(トルクの支配者)」というコンセプトのもと開発されました。特に低中速域での扱いやすさを重視し、街乗りやツーリングでも快適に走れるバイクとして設計されています。
エンジンは270度クランクを採用した並列2気筒で、独特の鼓動感を楽しめるのが特徴です。大型バイクでありながら軽量でコンパクトな車体を持ち、初心者からベテランまで幅広い層が楽しめるように作られています。
また、余計な装備を省きつつ、コストパフォーマンスを高めた点も大きな魅力です。シンプルなデザインながら、自由度の高いカスタムベースとしてのポテンシャルも持っています。
馬力は?走行性能は?
MT-07の最高出力は約73馬力(54kW/8,750rpm)、最大トルクは67Nm(6,500rpm)です。リッタークラスのバイクと比べると控えめな数値ですが、車重が軽いため加速性能は非常に優れています。
特に低中速域でのトルクが豊かで、市街地でのストップ&ゴーやワインディングロードでの軽快な走りが可能です。スロットルを開けると力強く加速し、初心者でも扱いやすいエンジン特性になっています。
ただし、高速道路では風の影響を受けやすく、超高速域での安定性はリッターバイクに劣ります。それでも、街乗りやツーリングを中心とした用途では十分なパフォーマンスを発揮できるバイクです。
燃費は?リッター何キロ走れるのか?
MT-07の燃費性能は、高いコストパフォーマンスを求めるライダーにとって大きな魅力です。実燃費は走行環境によって変わりますが、一般的にはリッターあたり約20~25km程度走ることができます。
高速道路を一定の速度で巡航した場合は、リッター30km近く伸びることもあります。一方、市街地走行ではストップ&ゴーが多いため、燃費は20km/L前後に落ちることが一般的です。
燃料タンク容量は13Lなので、満タンで約250~350kmの走行が可能です。頻繁な給油の手間が少なく、ツーリングにも適した燃費性能を持つバイクと言えます。
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持病とは?
MT-07には特定の持病(設計上の弱点やトラブル)がいくつか報告されています。特に指摘されるのは以下の点です。
- ギクシャクした低速時の挙動
低回転時にスロットル操作がシビアになり、ギクシャクしやすいという意見があります。エンジン特性や燃調の影響が大きく、対策としてECUのリマッピングやスロットル操作に慣れることが有効です。 - アクスルシャフトのかじり
フロントアクスルシャフトが固着しやすいという問題があります。定期的なグリスアップを行うことで、取り外し時のトラブルを防ぐことが可能です。 - プラグの摩耗
長期間プラグを交換せずに使用すると、点火性能が低下しエンジンの調子が悪くなることがあります。適切な交換時期(約10,000~15,000km)を守ることで、快適な走行を維持できます。
これらの点を事前に理解し、適切なメンテナンスを行えば、大きな問題にはならないケースがほとんどです。
足つきは?初心者でも乗りやすいのか
MT-07のシート高は約805mmと、一般的なネイキッドバイクの中では標準的な高さです。日本人の平均身長(約170cm)であれば、かかとが浮く程度の足つきになります。
車体は軽量で、184kgという重量はミドルクラスのバイクとしては扱いやすい部類に入ります。そのため、足つきが不安でも、取り回しや押し歩きのしやすさでカバーできることが多いです。
ただし、身長160cm以下のライダーにとっては、足つきにやや不安を感じる場合があります。この場合、ローダウンリンクやシートのあんこ抜きなどのカスタムを施すことで、さらに快適に乗れるようになります。
初心者にとっても操作しやすく、軽量なボディとスムーズなエンジン特性のおかげで、安心して乗ることができるバイクです。
アクスルシャフトのかじり問題とは?
MT-07では、フロントアクスルシャフトが固着(かじり)しやすいという問題が指摘されています。これは、シャフトとホイールの接触部分に適切なグリスが塗布されていない場合、時間が経つにつれて腐食や摩擦が発生し、取り外しが困難になる現象です。
特に長期間メンテナンスを怠った場合、タイヤ交換やサスペンションの整備時にシャフトが抜けず、無理に外そうとすると破損するリスクがあります。この問題を防ぐには、定期的な点検とグリスアップが重要です。
具体的には、タイヤ交換時や定期点検の際にアクスルシャフトを抜き取り、高品質な耐熱グリスを塗布することで、固着を防ぐことができます。日頃から適切なメンテナンスを行えば、深刻なトラブルを回避できるでしょう。
MT-07の酷評や持病は?後悔しないためのカスタムやツアラー化で快適性向上
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- フル加速で遅い?加速性能の評価
- MT-07とSV650を比較!どちらを選ぶべきか
- 新型2024年モデルの変更点とは?
- 中古市場は?価格と選び方のポイント
- カスタムで快適性をアップさせる方法
フル加速で遅い?加速性能の評価
MT-07は並列2気筒エンジン(689cc)を搭載し、最大トルクは低回転域から発生します。そのため、発進加速や街乗りでの瞬発力は優れています。一方で、リッターバイクや4気筒モデルと比較すると、高回転域での伸びが物足りないと感じることもあります。
実際のフル加速時の0-100km/h加速タイムは約3.5秒程度で、このクラスのバイクとしては優秀な部類に入ります。しかし、リッターバイクのような爆発的な加速力を求める人にとっては、やや物足りなく感じるかもしれません。
MT-07の加速性能は、軽量な車体とトルクフルなエンジンのおかげで、街乗りやワインディングロードでは十分に楽しめるレベルです。加速力が遅いと感じる場合は、スプロケットの変更やECUチューニングなどのカスタムで改善することも可能です。
MT-07とSV650を比較!どちらを選ぶべきか
MT-07とSV650はどちらもミドルクラスの人気ネイキッドバイクですが、それぞれ異なる特徴を持っています。
- エンジン特性の違い
MT-07は並列2気筒(パラツイン)、SV650はV型2気筒(Vツイン)を採用しています。MT-07のエンジンは低中回転域でのトルクが太く、発進時や街乗りが得意です。一方、SV650は高回転までスムーズに回り、エンジンの鼓動感を楽しめる特性があります。 - 乗り心地とポジション
MT-07はアップライトなポジションで、軽量な車体のため取り回しがしやすいです。SV650はややスポーティな前傾姿勢になり、安定感のある走行が可能です。足つきについては、SV650の方がやや低めで、小柄なライダーにも優しい設計になっています。 - カスタムや用途
MT-07はカスタムパーツが豊富で、ストリート仕様からツアラー仕様まで幅広く対応できます。SV650はクラシカルなデザインが魅力で、カフェレーサーカスタムなどにも向いています。
どちらを選ぶべきかは、用途や好みによります。街乗り中心で軽快に走りたいならMT-07、鼓動感や落ち着いた乗り味を求めるならSV650がおすすめです。
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新型2024年モデルの変更点とは?
2024年モデルのMT-07は、これまでのモデルと比べてデザインや装備が進化しています。まず、フロント周りには新しいLEDヘッドライトが採用され、よりシャープで近未来的な印象を与えます。また、メーターは5インチのTFTディスプレイに変更され、視認性が向上しました。Bluetooth接続機能も追加され、スマートフォンと連携して通知を受け取ることが可能になっています。
さらに、ハンドルスイッチが刷新され、操作性が向上しました。ライディングポジションにも微調整が加えられ、より快適な乗り心地が実現されています。エンジン性能や車体設計に大きな変更はありませんが、排ガス規制への対応が施され、環境性能が向上しています。
このように、2024年モデルは電子装備の充実が大きな特徴となっており、より利便性が高まった仕様へと進化しています。
中古市場は?価格と選び方のポイント
MT-07は人気の高いミドルクラスバイクのため、中古市場でも多く流通しています。価格相場は年式や走行距離によりますが、初期モデル(2014年~2017年)は40万円前後、2018年以降のモデルは50万円~70万円程度が目安です。2021年以降のモデルは装備が充実しているため、70万円以上の個体が多くなっています。
中古車を選ぶ際のポイントとして、まず「走行距離」と「整備履歴」を確認することが重要です。1万km以下の車両は状態が良い傾向にありますが、メンテナンスが適切に行われていないとトラブルの原因になることもあります。また、MT-07はカスタムベースとして人気があるため、社外パーツが装着されているケースが多いです。購入前にはカスタム内容をチェックし、自分の用途に合っているかを確認しましょう。
特に「アクスルシャフトのかじり」や「足回りのガタつき」など、定番の持病がないかをチェックすることも重要です。中古車は価格だけでなく、整備状況や状態をしっかり見極めることで、満足のいく一台を手に入れることができます。
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カスタムで快適性をアップさせる方法
MT-07はカスタムの自由度が高く、快適性を向上させる方法も多岐にわたります。特にロングツーリングを想定する場合、以下のカスタムが効果的です。
- スクリーンの装着
ノーマルのMT-07はネイキッドスタイルのため、走行風の影響を受けやすいです。ロングツーリング時の疲労軽減のために、大型のウインドスクリーンを装着すると、風圧を抑えられます。 - シート交換
純正シートはやや硬めで長時間の走行ではお尻が痛くなりやすいです。ゲル入りシートやツーリング用シートに交換することで、快適性が向上します。 - ハンドルバーの変更
純正のハンドルは若干前傾気味なので、アップハンドルに交換することで、よりリラックスしたライディングポジションを取ることができます。 - サスペンションの調整
MT-07は軽量でスポーティな特性を持つため、純正サスペンションはやや柔らかめです。社外製のリアショックに交換すると、乗り心地が向上し、安定したコーナリング性能を得ることができます。
これらのカスタムを行うことで、MT-07の快適性を大幅に向上させることができます。自分のライディングスタイルに合ったカスタムを取り入れ、より快適なバイクライフを楽しみましょう。
シート交換について興味がある方はこちらの記事もおすすめです。
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MT-07の酷評や後悔、持病は本当か?購入前に知るべきポイント
- MT-07は軽量で扱いやすく、初心者からベテランまで幅広く支持されている
- 低中速域のトルクが太く、街乗りやワインディングでの加速がスムーズ
- 電子制御が少なく、ライダーの技量を活かせるシンプルな設計
- 燃費は20~25km/L程度でコストパフォーマンスが高い
- 持病として低速時のギクシャク感があり、ECUリマッピングで改善可能
- フロントアクスルシャフトのかじりが発生しやすく、定期的なグリスアップが必要
- プラグの摩耗が早く、適切な交換時期を守ることでエンジンの調子を維持できる
- シート高は805mmで、取り回しはしやすいが小柄なライダーにはやや高め
- 2024年モデルではTFTメーターやBluetooth接続機能が追加され利便性が向上
- 中古市場では40万~70万円程度の価格帯で流通しており、整備履歴の確認が重要
- 加速性能は優れているが、高回転域の伸びはリッターバイクに劣る
- ツーリング用途ではウインドスクリーンやシート交換で快適性を向上できる
- MT-07はカスタムパーツが豊富で、乗り味を自分好みに調整しやすい
- SV650と比較すると、MT-07は軽快な走行性能、SV650は落ち着いた乗り味が特徴
- 後悔するかどうかは用途次第で、事前に特徴や欠点を理解しておくことが大切
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