NX400は、ホンダが2024年に発売したアドベンチャーバイクだ。しかし、「NX400はダサいのか?」「最高速はどのくらい出るのか?」と気になる人も多いだろう。特に、400Xの後継モデルとして登場したことで、デザインや性能の違いについて疑問を持つ人もいるかもしれない。
本記事では、NX400の最高速やスペック、カスタムでの印象の変化、400Xとの違いまで詳しく解説する。また、足つきや燃費、オフロード性能など、実際の使用感についても紹介するので、購入を検討している人はぜひ参考にしてほしい。
記事のポイント
- NX400のデザインが「ダサい」と言われる理由と、その評価が個人の好みによる点
- NX400の最高速が約160km/hであり、ツーリング向けのバイクであること
- NX400のスペックや400Xとの違い、オンロード寄りの特性について
- カスタムや装備によってNX400の見た目や性能を変えられること
NX400はダサい?最高速や性能を徹底解説
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- NX400の基本スペック
- ダサいと言われる理由とは?
- 最高速は何キロ?
- 足つきはどう?
- 教習車としての評価は?
- カスタムで印象は変わる?
- ナックルガードやパニアケースの実用性
NX400の基本スペック
NX400は、ホンダが2024年に発売したアドベンチャーバイクです。普通二輪免許で乗れる400ccクラスの中で、ツーリング性能と扱いやすさを兼ね備えたモデルとして注目されています。
エンジンは399ccの水冷4ストロークDOHC直列2気筒で、最高出力は46馬力(34kW)/9,000rpm、最大トルクは38Nm/7,500rpmを発揮します。6速ミッションを搭載し、アシスト&スリッパークラッチによりクラッチ操作が軽く、シフトチェンジもスムーズです。
足回りは、フロントに19インチ、リアに17インチのホイールを採用。前後ともに高い走破性を意識した設計で、街乗りから長距離ツーリング、未舗装路まで幅広く対応できます。また、フルLEDライトや5インチTFTメーターを標準装備し、視認性や利便性が向上しています。
燃費性能は、WMTCモードで28.1km/Lと経済的。燃料タンクは17Lと大容量で、一度の給油で長距離移動が可能です。標準装備としてトラクションコントロール(HSTC)やABSを搭載しており、安全性にも優れています。
総じて、NX400は快適な走行性能と利便性を兼ね備えたバイクと言えるでしょう。
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ダサいと言われる理由とは?
NX400のデザインについては、賛否が分かれています。「ダサい」と言われる理由の一つに、フロントフェイスのデザインがあります。ヘッドライト形状が直線的で、近未来的な印象が強いため、従来の400Xのデザインを好んでいた人には違和感を覚えるかもしれません。
また、カウルデザインは空力性能を考慮したものですが、「家電のような無機質なデザイン」と捉える人もいます。特に、ネイキッドバイクやクラシックなデザインのバイクが好きな人には、NX400のスタイルが洗練されすぎていると感じられることがあります。
一方で、実用面を重視したデザインであることも事実です。ウインドスクリーンやナックルガードが標準装備されており、ツーリング時の快適性を向上させています。また、軽量なホイールや剛性の高いフレームにより、走行時の安定感を確保しています。
つまり、NX400のデザインが「ダサい」と感じるかどうかは個人の好みによるところが大きいでしょう。実際に見てみると、機能性を重視したデザインの意図が理解できるかもしれません。
最高速は何キロ?
NX400の最高速はおおよそ160km/h前後とされています。この数値は、46馬力のエンジン性能と車体重量(196kg)を考慮すると、一般的な400ccクラスのバイクとして標準的なものです。
高速道路での巡航性能に関しては、6速ギアで100km/h走行時のエンジン回転数が約5,250rpmとなり、余裕を持った走行が可能です。5000rpm付近からの加速もスムーズで、高速道路での追い越し時もストレスを感じにくい設計となっています。
ただし、最高速を狙う場合は注意が必要です。NX400はアドベンチャーモデルのため、スポーツバイクのような空力性能はなく、高速域での安定性はやや劣ります。また、ウインドスクリーンがあるとはいえ、長時間の高速巡航では風圧による疲労を感じることもあります。
そのため、NX400は最高速を競うバイクというよりも、快適なツーリング性能に重点を置いたモデルと考えるのが適切でしょう。
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足つきはどう?
NX400のシート高は830mmと、一般的な400ccバイクと比べるとやや高めです。特に身長170cm以下のライダーにとっては、両足がベタつきせず、ややつま先立ちになる可能性があります。
しかし、シート形状がスリムに設計されているため、跨った際の足つき性は数値以上に良好です。さらに、ローダウンキットを装着することで、シート高を調整できるため、足つきに不安がある人でもカスタマイズ次第で乗りやすくすることが可能です。
また、NX400は軽量な車体(196kg)と低重心設計により、多少足つきが悪くても取り回しや停車時のバランスは取りやすくなっています。足つきを気にする場合は、実際に跨って確かめることをおすすめします。
教習車としての評価は?
NX400は、現在のところ教習車として採用されている例は少ないですが、400Xの後継モデルという位置づけのため、今後採用される可能性はあります。
教習車としての評価を考えると、扱いやすいエンジン特性がメリットです。低回転域からトルクがしっかり出るため、発進や低速走行時の安定感があります。また、スリッパークラッチを採用しているため、クラッチ操作が軽く、エンストしにくい仕様になっています。
一方で、シート高がやや高めであることから、小柄なライダーには取り回しが難しく感じられるかもしれません。また、アドベンチャースタイルのバイクは、一般的なネイキッドタイプの教習車よりも車幅が広いため、初めて乗る人にとっては違和感を覚える可能性もあります。
総じて、NX400は教習車としての適性を持ちつつも、現在はまだ普及していないバイクと言えます。
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カスタムで印象は変わる?
NX400はカスタム次第で大きく印象を変えることができます。特に、アドベンチャーバイクらしい装備を追加することで、より個性的なスタイルに仕上げることが可能です。
例えば、パニアケースやトップケースを装着すれば、ツーリング仕様としての実用性が向上します。また、ナックルガードを交換することで、オフロードバイクのような力強い印象に変えることもできます。さらに、ローダウンカスタムを施せば、足つき性が向上し、街乗りでの扱いやすさが増します。
見た目のカスタムだけでなく、マフラーを社外品に交換することでサウンドやパワー特性を変えることも可能です。ノーマルの状態では静かめな排気音ですが、スポーツマフラーに換えるとより迫力のあるサウンドを楽しめます。
このように、NX400はカスタムによって用途や見た目を自在に変えられるバイクなので、好みに合わせたアレンジを楽しむことができます。
ナックルガードやパニアケースの実用性
NX400に装着できるナックルガードとパニアケースは、ライディング環境に応じて大きなメリットをもたらします。
ナックルガードは、手元を風や雨から守るだけでなく、転倒時のダメージ軽減にも役立ちます。特に冬場や悪天候時のライディングでは、冷たい風が直接手に当たるのを防ぎ、快適性を向上させます。オフロード走行や林道ツーリングでは、枝や飛び石から手を守る役割も果たします。
パニアケースは、荷物をしっかり収納できるため、ロングツーリングやキャンプツーリングに最適です。左右にバランスよく積載できるため、リュックを背負うよりも安定した走行が可能になります。また、NX400はアドベンチャーモデルのため、純正や社外品のパニアケースが豊富に用意されており、用途に合わせたカスタマイズが可能です。
ナックルガードとパニアケースは、快適性と実用性を向上させる重要なアイテムであり、ツーリング用途では特におすすめの装備です。
NX400はダサい?最高速や400Xとの違いを比較
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- 400XとNX400の違いは何?
- 馬力と走行性能はどう?
- 燃費は?コスパを検証
- ロングツーリング性能は?
- オフロード走行性能はどの程度?
- 中古市場や相場は?お得な購入方法はある?
400XとNX400の違いは何?
400XとNX400は同じホンダのアドベンチャーモデルですが、いくつかの違いがあります。
まず、外観デザインの違いが大きなポイントです。400Xはフロントカウルが大きめでツーリング向けのスタイルを強調していましたが、NX400はよりオフロード寄りのデザインとなり、軽快なイメージに変わりました。
次に、足回りの変更があります。400Xは19インチのフロントホイールを採用していましたが、NX400はフロント17インチとなり、オンロード性能を重視した設計になっています。これにより、NX400は街乗りやワインディングでの操作性が向上しています。
エンジンスペックに関しては大きな変化はありませんが、NX400ではスリッパークラッチが採用され、クラッチ操作が軽くなっています。これにより、特に渋滞時や長距離ツーリングでの疲労が軽減されます。
このように、400XとNX400は基本的なコンセプトは共通しながらも、NX400はよりオンロード向けに進化したモデルといえます。
馬力と走行性能はどう?
NX400のエンジンは、水冷4ストローク並列2気筒399ccで、最高出力は46馬力(34kW)/9,000rpmです。この数値は同クラスのバイクと比較しても十分なパワーを持っており、高速道路での巡航やワインディングでの走行にも適しています。
走行性能においては、スムーズな加速と扱いやすいトルク特性が特徴です。低回転から中回転域にかけてしっかりとしたトルクを発揮するため、街乗りではストレスなく加速できます。また、高回転域まで回しても滑らかにパワーが伸びるため、スポーティな走行も楽しめます。
足回りに関しては、前後17インチホイールとしなやかなサスペンション設定により、オンロードでの安定感が高められています。コーナリング時の安定性も良好で、ツーリングだけでなくワインディングを楽しむライダーにも適した性能を持っています。
NX400は、パワーと扱いやすさを両立したバランスの良いバイクであり、幅広いシーンで快適な走行が可能です。
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燃費は?コスパを検証
NX400の燃費は、おおよそ 25~30km/L とされています。この数値はライディングスタイルや道路状況によって変わりますが、400ccクラスのバイクとしては比較的燃費が良い部類に入ります。
燃料タンクの容量は 14L あり、満タンで 約350~420km 走行可能です。日常の通勤・通学はもちろん、ツーリングでも給油回数を減らせるため、経済的なメリットがあります。
コスパの観点では、NX400は比較的維持費が抑えられるモデルです。400ccクラスなので軽自動車税は年間 6,000円、車検は必要ですが、燃費の良さやエンジンの耐久性を考慮すると、ランニングコストは低めです。また、ホンダ製のため信頼性が高く、消耗品の入手もしやすい点もコスト面でのメリットといえます。
ロングツーリング性能は?
NX400は ロングツーリング向きの設計 となっており、快適な長距離走行が可能です。まず、前傾姿勢がきつくないアップライトなライディングポジションが採用されているため、長時間乗っても疲れにくいのが特徴です。
また、シートのクッション性が高く、座り心地が良い点も長距離ライダーにとって嬉しいポイントです。さらに、スリッパークラッチが標準装備されているため、クラッチ操作が軽く、渋滞時でも負担が少なくなっています。
燃費性能も優れており、1回の給油で約350~420km走行できる ため、頻繁な給油の手間が省ける点もメリットです。パニアケースを装着すれば荷物の積載もしやすくなり、キャンプツーリングにも対応可能です。
このように、NX400は長距離走行に適したバイクであり、ツーリング志向のライダーにもおすすめできます。
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オフロード走行性能はどの程度?
NX400はアドベンチャースタイルのバイクですが、オフロード性能は限定的 です。
まず、ホイールサイズが前後 17インチ となっており、オンロード寄りの設定になっています。一般的なオフロードバイクはフロントが19インチや21インチであることが多く、それと比べると悪路での安定性はやや劣ります。
また、サスペンションのストローク量もオフロード向けバイクに比べて短いため、未舗装路やガレ場での衝撃吸収性能は高くありません。ただし、軽いダート道や林道程度であれば、無理なく走行できるレベルの性能を備えています。
さらに、車体の重量が およそ186kg あるため、本格的なオフロード走行では取り回しが難しくなる可能性があります。オフロード向けにカスタムすることで走破性を向上させることはできますが、基本的にはオンロードメインの設計である点は理解しておく必要があります。
中古市場や相場は?お得な購入方法はある?
NX400の中古市場は まだ流通量が少ない 状況です。発売から間もないため、中古車の台数が限られており、価格も新車に近い傾向があります。
現在の中古相場は、おおよそ 70万~90万円 ほどで、新車価格(約90万円)と比べてもあまり安くなっていません。ただし、年式が新しいため、状態の良い個体が多いのはメリットです。
お得に購入する方法としては、以下のポイントを押さえると良いでしょう。
- 新古車(未使用車)を狙う:ディーラーの試乗車や未登録車が販売されることがあり、新車よりも安く手に入る可能性があります。
- オークションや個人売買をチェック:中古バイク専門店よりも安く購入できるケースがありますが、保証がないため注意が必要です。
- 販売店のキャンペーンを利用:時期によってはメーカーや販売店がキャンペーンを実施し、値引きやオプションサービスを受けられることがあります。
今後、市場に流通する台数が増えれば価格も落ち着くと考えられるため、価格重視の人は少し待つのも選択肢の一つです。
NX400はダサい?最高速や性能を総括
- NX400は2024年発売のホンダのアドベンチャーバイク
- 399cc並列2気筒エンジンで46馬力を発揮
- 最高速は約160km/hで400ccクラスとして標準的
- フロントデザインが個性的で賛否が分かれる
- カウル形状が未来的で一部で「ダサい」と言われる
- 燃費は約25~30km/Lでツーリング向き
- シート高は830mmで足つきはやや高め
- ローダウンカスタムで足つき改善が可能
- オフロード性能は限定的で林道程度なら対応可能
- パニアケースやナックルガードの装着で実用性向上
- 400Xよりも軽量化されオンロード寄りの設計
- スリッパークラッチ搭載でクラッチ操作が軽い
- 中古市場は流通量が少なく価格はまだ高め
- カスタム次第で見た目の印象を大きく変えられる
- ロングツーリングに適した快適なポジション設計
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