GSX-R125は、軽量な車体と高回転型エンジンを搭載し、125ccクラスの中でも優れた走行性能を誇るスポーツバイクです。しかし、より速く、より力強い走りを求めるライダーにとって、最高速の向上やフルパワー化、ボアアップは気になるカスタムではないでしょうか。
本記事では、GSX-R125の最高速を引き上げるための具体的な方法として、ECUの書き換えやリミッターカット、サブコンの導入、ハイカム交換などのフルパワー化の手法を詳しく解説します。また、排気量を拡大するボアアップによる150cc化や177cc化がどのような影響を与えるのか、最高速や馬力の変化についても触れていきます。
さらに、これらのカスタムのメリット・デメリット、安全性や耐久性に与える影響、法的な注意点なども紹介し、最適なセッティングのヒントを提供します。GSX-R125をフルパワー化して最高速を向上させたい、ボアアップで加速力を強化したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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記事のポイント
- GSX-R125の最高速や純正スペックの詳細
- フルパワー化による性能向上と具体的なカスタム方法
- ボアアップによる排気量拡大のメリットと違い
- 各カスタムの効果や注意点、安全性への影響
GSX-R125の最高速は? フルパワー化やボアアップのカスタムは?

- GSX-R125の基本スペック
- 最高速は?
- 最高出力と馬力は?
- フルパワー化で最高速はどこまで上がる?
- ボアアップとは
GSX-R125の基本スペック
GSX-R125はスズキが販売するフルカウルのスポーツバイクで、125ccクラスの中でも軽量かつ高性能なモデルとして人気があります。車体はスーパースポーツの設計思想を取り入れ、空力性能を考慮したデザインが特徴です。
エンジンは水冷4ストローク単気筒DOHCで、排気量は124cc。軽量な車体と高回転型のエンジン設計により、俊敏な加速性能と優れた燃費性能を両立しています。
装備面では、デジタルメーターやLEDヘッドライトを標準搭載し、現代のバイクらしい先進的なデザインが採用されています。さらに、キーを差し込まずにエンジンを始動できるスマートキーシステムを搭載している点も特徴です。
燃費性能にも優れ、市街地走行やツーリングでも経済的に走行できる仕様になっています。コンパクトで扱いやすい設計のため、初心者にも適したスポーツバイクといえるでしょう。
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最高速は?
GSX-R125はスズキが販売するフルカウルのスポーツバイクで、125ccクラスの中でも軽量かつ高性能なモデルとして人気があります。車体はスーパースポーツの設計思想を取り入れ、空力性能を考慮したデザインが特徴です。
エンジンは水冷4ストローク単気筒DOHCで、排気量は124cc。軽量な車体と高回転型のエンジン設計により、俊敏な加速性能と優れた燃費性能を両立しています。
装備面では、デジタルメーターやLEDヘッドライトを標準搭載し、現代のバイクらしい先進的なデザインが採用されています。さらに、キーを差し込まずにエンジンを始動できるスマートキーシステムを搭載している点も特徴です。
燃費性能にも優れ、市街地走行やツーリングでも経済的に走行できる仕様になっています。コンパクトで扱いやすい設計のため、初心者にも適したスポーツバイクといえるでしょう。

最高出力と馬力は?
GSX-R125の最高出力は15PS(11kW)/ 10,000rpmです。これは125ccクラスの中で規制上限となる出力であり、競合する他の125ccスポーツバイクと同等の性能を持っています。
最大トルクは11N・m(1.1kgf・m)/ 8,000rpmで、低速域から高回転までスムーズに加速できる設計になっています。特に10,000rpm付近で最大出力を発揮するため、高回転域を活かした走りが求められます。
フルパワー化を施すことで、ECUチューニングやボアアップにより20PS前後まで引き上げることも可能です。ただし、出力向上に伴い、エンジンへの負担や燃費の変化が生じるため、慎重なセッティングが必要になります。
総じて、GSX-R125は125ccクラスの中で高い馬力を持ち、スポーティな走行を楽しめるバイクといえます。

フルパワー化で最高速はどこまで上がる?
GSX-R125の純正状態での最高速は約126km/hですが、フルパワー化を行うことで130~140km/h以上に向上する可能性があります。改造内容によって変わりますが、リミッター解除やECUチューニング、吸排気の変更などが効果的です。
例えば、ECUの書き換えで燃料マップを最適化し、リミッターを解除することでエンジンの回転数を上げられます。また、ボアアップを施して排気量を拡大すれば、より高いトルクと出力が得られ、最高速の向上につながります。
ただし、速度を上げるほどエンジンへの負担も大きくなります。冷却性能やオイル管理を適切に行わないと、エンジンの寿命を縮めるリスクがあるため、定期的なメンテナンスが不可欠です。
ボアアップとは
ボアアップとは、エンジンのシリンダー径を大きくして排気量を増やすカスタムのことです。GSX-R125に適用する場合、150ccや177ccまで排気量を拡大するのが一般的です。
排気量が増えることで、トルクや出力が向上し、発進や加速性能が大幅にアップします。特に高速道路での巡航や、上り坂での力強さを求めるライダーにはメリットの大きいカスタムです。
一方で、ボアアップにはデメリットもあります。まず、エンジンの改造には専門知識が必要で、作業を誤ると故障の原因になります。また、125ccの排気量を超えると法律上の扱いが変わり、125ccクラスのままでは乗れなくなる可能性があるため、ナンバー変更や保険の見直しも検討する必要があります。
GSX-R125の最高速は? フルパワー化やボアアップのカスタムの手順と注意点

- ECU書き換えでフルパワー化する方法
- リミッターカットの取り付け手順と効果
- ボアアップと150cc化の違いとは?
- 177cc化した際の最高速と馬力
- ハイカム交換による高回転域の強化
- サブコン導入で燃調を最適化する
- フルパワー化のメリットとデメリット
ECU書き換えでフルパワー化する方法
ECU(エンジンコントロールユニット)を書き換えることで、GSX-R125の制限を解除し、より高い出力を引き出すことが可能です。具体的には、燃料供給・点火タイミングの最適化やリミッター解除が主な変更点になります。
ECUの書き換えには大きく分けて2つの方法があります。ひとつは、専用ツールを使ってECUの設定を書き換える方法です。もうひとつは、社外製のサブコン(補助的な制御装置)を取り付ける方法で、ECU本体を変更せずに性能を向上させることができます。
ECUチューニングを行うと、エンジンのレスポンスが向上し、最高速や加速力がアップします。ただし、適切な設定を行わないとエンジンに負担がかかり、燃費の悪化や故障のリスクもあるため、専門ショップでの施工を推奨します。
リミッターカットの取り付け手順と効果
GSX-R125には速度や回転数の上限を制御するリミッターが搭載されており、これを解除することで最高速や加速性能を向上させることができます。リミッターカットにはECUの書き換えやリミッターカット専用デバイスの装着といった方法があります。
取り付け手順としては、一般的に以下の流れで作業を行います。
- バッテリーのマイナス端子を外す(感電やショートを防ぐため)
- カウルを取り外し、ECUまたはリミッター配線の位置を確認する
- リミッターカットデバイスをカプラーオンで接続、またはECUの設定を変更する
- 配線が正しく接続されているか確認し、カウルを元に戻す
- バッテリーを接続し、エンジンを始動して動作を確認する
リミッターカットによる効果として、最高速の向上(純正126km/h → 130~140km/h以上)や加速力の改善が期待できます。ただし、高速域での安定性やエンジンへの負担が増すため、定期的なメンテナンスやオイル交換の頻度を上げることが推奨されます。

ボアアップと150cc化の違いとは?
ボアアップと150cc化はどちらも排気量を増やすカスタムですが、方法や効果に違いがあります。
ボアアップは、シリンダーの内径(ボア)を拡大することで排気量を増やす方法です。GSX-R125の場合、一般的に150ccや177ccまで排気量を引き上げることが可能です。これにより、トルクが向上し、発進や加速が力強くなります。
150cc化は、ボアアップだけでなく、クランクシャフトの変更を伴うケースが多いです。これによりストローク(ピストンの上下動)も変更され、より大きな排気量が得られます。特にGSX-R150の純正パーツを流用することで、排気量アップとともにバランスの取れたエンジン性能を実現できます。
どちらもパワーアップには有効ですが、125ccを超えると法的な区分が変わるため、ナンバー変更や保険の見直しが必要になります。また、ボアアップのみの場合は燃料供給や点火タイミングの調整が必要になるため、ECUチューニングを併用するのが一般的です。
177cc化した際の最高速と馬力
GSX-R125を177ccにボアアップすると、最高速は140~150km/h、最大出力は約20~22PSに向上するとされています。これは純正の15PSと比べて大幅な出力アップとなります。
排気量が増えることで、低速から中速域のトルクが向上し、街乗りでも扱いやすくなります。また、高速道路や長距離ツーリングでの巡航性能が向上し、エンジンに余裕を持たせた走行が可能になります。
ただし、排気量の増加に伴い燃費が悪化する傾向があり、冷却性能やエンジンオイルの管理が重要になります。また、177cc化はエンジン内部の加工を伴うため、専門ショップでの施工が推奨されます。安全に楽しむためにも、エンジン強化に加え、ブレーキやサスペンションの調整も考慮することが大切です。

ハイカム交換による高回転域の強化
ハイカムとは、カムシャフトの形状を変更し、バルブの開閉タイミングを調整することで高回転時のエンジン性能を向上させるカスタムです。GSX-R125にハイカムを導入すると、特に8,000rpm以上のパワーが向上し、よりスムーズな加速が可能になります。
ハイカムを交換することで、燃焼室により多くの空気を送り込み、高回転域の出力を増加させることができます。その結果、最高速の向上やサーキット走行でのタイム短縮といった効果が期待できます。
一方で、低回転域のトルクが落ちることがあり、街乗りでは扱いにくくなる可能性があります。また、ハイカムはエンジン内部のパーツ交換が必要なため、専門知識がない場合はプロのショップでの作業が推奨されます。
サブコン導入で燃調を最適化する
サブコン(サブコンピューター)は、ECUの純正設定を変更せずに燃料噴射や点火タイミングを調整できるデバイスです。GSX-R125では、ボアアップやハイカム交換と組み合わせることで、エンジンの特性を最適化し、より高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
サブコンを導入することで、燃料の供給量を適正化し、エンジンの出力向上・燃費改善・スムーズな加速といった効果が期待できます。特に、吸排気系を変更した際には、エンジンのバランスを崩さないためにも必要なカスタムの一つです。
取り付けは比較的簡単で、カプラーオンで接続できるタイプも多く販売されています。ただし、適切なセッティングを行わないと、逆に燃料が濃すぎたり薄すぎたりしてエンジンに負担がかかるため、事前に適切なマッピングを設定することが重要です。
フルパワー化のメリットとデメリット
GSX-R125のフルパワー化には、最高速や加速性能の向上といったメリットがあります。ECUの書き換えやリミッター解除、ボアアップ、吸排気チューニングを組み合わせることで、エンジンの潜在能力を引き出すことが可能です。
メリットとしては、
- 最高速が130~140km/h以上に向上する
- 加速がスムーズになり、追い越しがしやすくなる
- スポーツ走行やサーキットでのパフォーマンスが向上する
一方で、デメリットも考慮する必要があります。
- エンジンや駆動系への負担が増え、寿命が短くなる可能性がある
- 燃費が悪化し、メンテナンスの頻度が増える
- 改造内容によっては法規制に抵触し、公道走行が制限される
フルパワー化を行う際は、パーツのバランスを考慮し、適切なメンテナンスを行いながら、安全に走行できる状態を維持することが重要です。
GSX-R125の最高速は? フルパワー化やボアアップのポイント総括
- GSX-R125は軽量で高性能な125ccフルカウルスポーツバイク
- 最高速は純正状態で約126km/h
- 最高出力は15PS / 10,000rpm、最大トルクは11N・m / 8,000rpm
- フルパワー化で最高速は130~140km/h以上に向上可能
- ECU書き換えで燃料供給や点火タイミングを最適化できる
- リミッターカットで速度制限を解除し、伸びを改善できる
- ボアアップにより排気量を150ccや177ccまで拡大可能
- 177cc化すると最高速は140~150km/h、馬力は約20~22PSになる
- ハイカム交換で高回転域のパワーアップが可能
- サブコン導入で燃調を最適化し、スムーズな加速を実現できる
- フルパワー化により加速性能が向上し、スポーツ走行が楽しくなる
- 改造によりエンジンや駆動系の負担が増えるためメンテナンスが重要
- ボアアップを行うと法的に排気量区分が変わり、ナンバー変更が必要
- フルパワー化はECU調整、吸排気カスタムとの組み合わせが効果的
- 速度向上のためには安全面と耐久性を考慮したカスタムが必須
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