スーパーカブ110は、燃費の良さや耐久性の高さから人気のあるバイクですが、「遅い」「壊れやすい」といった意見も見られます。実際に購入を検討している人の中には、デメリットをしっかり把握してから決めたいと考えている方も多いのではないでしょうか。本記事では、スーパーカブ110の最高速度や走行性能、高速道路を走れるのかといった点を詳しく解説します。また、遠出に向いているのか、スーパーカブ125との違い、寿命や故障しやすいポイントなども検証し、スーパーカブ110のメリット・デメリットを明確にしていきます。「スーパーカブ110は遅い?」「壊れやすいのでは?」と気になっている方に向けて、実際のスペックやメンテナンスのポイントを踏まえながら、購入前に知っておくべき情報をお届けします。
記事のポイント
- スーパーカブ110の最高速度や走行性能について理解できる
- スーパーカブ110の耐久性や故障しやすいポイントが分かる
- 高速道路や長距離走行に適しているかを知ることができる
- スーパーカブ110のデメリットや購入前に注意すべき点が分かる
スーパーカブ110は遅い?壊れやすい?デメリットを検証
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- 最高速度はどのくらい?
- 高速道路を走れるのか?
- 遠出に向いているのか?
- スーパーカブ110と125の違いは?どっちがいい?
- 寿命と耐久性はどのくらい?
- 故障原因とメンテナンスのポイント
最高速度はどのくらい?
スーパーカブ110の最高速度は、一般的に90km/h前後とされています。ただし、路面状況や体重、風の影響によって多少の差が出ることがあります。
エンジンの出力は8.0ps(馬力)/7500rpmで、法定速度である60km/hでの巡航には十分なパワーを持っています。ツーリング時などでは70~80km/hでの走行も可能ですが、エンジンへの負担を考えると快適な速度域は60~70km/hです。
また、カスタムによって最高速度を伸ばすこともできます。例えば、スプロケットの交換やエンジンチューニングを行うことで、より高い速度を維持できるようになります。しかし、純正の状態でも街乗りや一般道での移動には十分な性能を発揮します。
高速道路を走れるのか?
スーパーカブ110は高速道路を走ることができません。理由は、日本の道路交通法において、高速道路を走行できるバイクは125cc以上と定められているためです。
スーパーカブ110は排気量が109ccであるため、原付二種に分類され、高速道路だけでなく自動車専用道路も走行できません。そのため、長距離移動の際は一般道を利用する必要があります。
ただし、都市部の混雑した道や長距離ツーリングでは高速道路を使えないことが不便に感じる場面もあります。そのような場合は、より排気量の大きいスーパーカブC125や、125cc以上のスクーターを検討するのも選択肢の一つです。
遠出に向いているのか?
スーパーカブ110は遠出に適したバイクですが、いくつかの注意点があります。
まず、燃費の良さは大きなメリットです。1リットルあたり60km前後走ることができるため、長距離ツーリングでも燃料代を抑えられます。さらに、エンジンの耐久性が高く、適切なメンテナンスを行えば数万キロ以上の走行も可能です。
一方で、高速道路を利用できないため、遠出の際は一般道を使ったルートを考える必要があります。また、長時間の走行ではシートの硬さやエンジンの振動が気になる場合があるため、クッション性のあるシートや防振グリップなどのカスタムを施すと快適性が向上します。
積載面では、リアキャリアやサイドバッグを活用することでキャンプツーリングにも対応可能です。ただし、純正のままだと積載力に限りがあるため、必要に応じてキャリアの追加や収納スペースの拡張を検討するとよいでしょう。
総じて、スーパーカブ110は遠出に向いているものの、高速道路が使えないことや快適性を考慮しながら準備することが重要です。
スーパーカブ110と125の違いは?どっちがいい?
スーパーカブ110と125は、見た目こそ似ていますが、エンジン性能や装備に大きな違いがあります。
スーパーカブ110の排気量は109ccで、最高出力は8.0ps。燃費性能に優れ、1Lあたり60km以上走れることが特徴です。一方、スーパーカブ125は124ccのエンジンを搭載し、最高出力は9.7psとパワーがあり、よりスムーズな加速が可能です。
装備面では、スーパーカブ125はフロントにディスクブレーキとABSを標準装備しており、安全性が高い仕様になっています。対して、スーパーカブ110は**フロントがドラムブレーキ(2022年モデル以降はABS搭載)**で、ブレーキ性能はやや劣ります。
どちらが良いかは用途によって異なります。街乗りや維持費の安さを重視するならスーパーカブ110、高速道路は使えないもののパワーや安全性を求めるならスーパーカブ125が向いています。走行環境や求める性能を考えて選ぶのがおすすめです。
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寿命と耐久性はどのくらい?
スーパーカブ110は、エンジンの耐久性が非常に高いことで知られています。適切なメンテナンスを行えば、10万キロ以上走ることも珍しくありません。実際に19万キロ以上走行した例もあるほどです。
寿命を延ばすためには、**定期的なオイル交換(3000kmごと)**が欠かせません。また、タイヤ・チェーン・スプロケットの交換を適切に行うことで、快適な走行を維持できます。
ただし、長く乗るためには部品の劣化や電装系のトラブルに注意が必要です。特にバッテリーや電球類は定期的に交換することをおすすめします。エンジン自体は丈夫ですが、細かい消耗部品の管理を怠らないことが、長く乗るためのポイントです。
故障原因とメンテナンスのポイント
スーパーカブ110は故障しにくいバイクですが、長く乗るためには注意すべきポイントがあります。
故障の主な原因はオイル管理の不備です。エンジンオイルを交換せずに走行すると、エンジン内部の摩耗が進み、焼き付きや異音の原因になります。最低でも3000kmごと、または半年に1回のオイル交換を推奨します。
また、電装系のトラブルも発生しやすいポイントです。特にバッテリーの劣化やヘッドライト・ウインカーの球切れは定期的な点検が必要です。バッテリーは2~3年ごとの交換が目安です。
さらに、チェーンの緩みやブレーキの消耗も故障につながる要因となります。チェーンのたるみは燃費の悪化や加速の鈍化を招くため、1000kmごとに張りの調整を行うと良いでしょう。ブレーキパッドやシューは、減り具合を確認しながら5000~10000kmで交換するのが理想です。
日頃から簡単な点検を行い、早めに消耗部品を交換することで、大きな故障を防ぐことができます。
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スーパーカブ110は遅いし壊れやすい?デメリット?購入前に知るべきポイント
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- 購入して後悔するケースとは?
- スーパーカブ110は本当に危ない?
- オーバーホール費用はどのくらい?
- スーパーカブ110は飽きる?
- スーパーカブ110は最強のバイク?
- カブは一生乗れる?
購入して後悔するケースとは?
スーパーカブ110は便利なバイクですが、用途や期待に合わないと後悔することもあります。
まず、高速道路を使えない点に不便を感じる人は多いです。原付二種のため自動車専用道路も走行不可で、長距離移動時に時間がかかります。また、スピードが出にくく、特に坂道や強風時にはパワー不足を感じることがあるため、加速を重視する人には向きません。
さらに、デザインや装備のシンプルさも好みが分かれるポイントです。スーパーカブ110は昔ながらのレトロな外観ですが、125ccモデルの方がモダンなデザインやディスクブレーキを備えているため、比較すると物足りなく感じることがあります。
維持費は安いですが、カスタムやパーツ交換をすると意外と費用がかかることもあり、初めから125ccクラスを選んだ方がコストパフォーマンスが良い場合もあります。街乗りや燃費の良さを重視する人には最適ですが、高速走行やハイパワーを求める人には不向きなバイクです。
スーパーカブ110は危ない?
スーパーカブ110は安全性が高いバイクですが、乗り方によっては危険を感じる場面もあります。
まず、車体が軽いため、強風や大型車の追い越し時に車体が振られやすいです。特に長距離走行や高速道路沿いの道では注意が必要です。また、スピードが出にくいため無理な追い越しをされやすいこともあり、後続車の動きには常に気を配る必要があります。
ブレーキ性能にも注意が必要です。旧モデルはフロントがドラムブレーキのため、急ブレーキ時の制動距離が長くなることがあります。2022年以降のモデルではフロントディスクブレーキとABSが搭載され、安全性が向上しましたが、それでも一般的なバイクと比べると制動力は控えめです。
ただし、スーパーカブは低速での安定性が高く、操作が簡単なバイクでもあります。安全運転を心がけ、ブレーキやタイヤのメンテナンスをしっかり行えば、リスクを大幅に減らすことができます。
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オーバーホール費用はどのくらい?
スーパーカブ110のオーバーホール費用は内容や交換部品によって大きく異なります。
基本的なエンジンオーバーホールの場合、5万~10万円程度が相場です。作業内容にはピストン・シリンダーの交換、バルブの調整、ガスケット類の交換などが含まれます。ただし、エンジン内部の損傷が大きい場合はクランクやカムシャフトの交換が必要になり、10万円以上かかることもあります。
また、エンジン以外のオーバーホールとして、チェーン・スプロケット・ブレーキパーツ・電装系のリフレッシュも重要です。これらを含めると、追加で2~5万円程度の費用がかかる場合があります。
スーパーカブ110は耐久性の高いバイクですが、走行距離が10万kmを超えると本格的なメンテナンスが必要になるため、長く乗る場合はオーバーホールの費用を見越しておくと良いでしょう。
スーパーカブ110は飽きる?
スーパーカブ110は長く乗れるバイクですが、飽きると感じる人もいます。
まず、デザインは昔ながらのクラシックなスタイルで大きな変化がなく、シンプルな見た目に飽きてしまう人もいるかもしれません。特に、スポーツバイクやネイキッドバイクのような刺激的な走行感を求める人には物足りなく感じることがあります。
また、スピードやパワーが控えめなため、長く乗ると加速や走行性能に物足りなさを感じる場合もあります。一方で、カスタムパーツが豊富にあるため、パーツ交換やカスタムを楽しむことで飽きずに乗り続けることも可能です。
街乗りやツーリングを気軽に楽しめる一方で、刺激を求めるライダーには飽きやすい一面があるバイクとも言えます。
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スーパーカブ110は最強のバイク?
スーパーカブ110は「最強」と言われることが多いですが、それは使い方によります。
最大の強みは、驚異的な燃費性能と耐久性です。1Lあたり60km以上走ることができ、エンジンの寿命も長く、適切なメンテナンスをすれば10万km以上走行可能です。通勤・通学からツーリングまで幅広く対応できるため、日常使いでは最強クラスのバイクと言えます。
ただし、スピードやパワーは控えめで、長距離移動や高速道路の利用には向いていません。そのため、ハイパワーなバイクを求める人にとっては最強とは言い難いでしょう。
耐久性・燃費・積載性を重視するなら最強クラスのバイクですが、走行性能や高速移動を求めるなら別の選択肢を考えるべきです。
カブは一生乗れる?
スーパーカブは長く乗れるバイクですが、一生乗れるかどうかはメンテナンス次第です。
エンジンの耐久性は非常に高く、適切な管理をすれば10万km以上走行可能です。実際に19万km以上走った事例もあり、エンジンのオーバーホールを行えばさらに延命できます。
しかし、経年劣化による部品交換は避けられません。ゴムパーツや電装系は10年以上経つと劣化し、交換が必要になります。特にフレームや足回りのサビ対策を怠ると、走行性能や安全性に影響を与えることがあります。
一生乗るためには、定期的な点検と部品交換を継続することが必須です。部品供給が安定しているカブなら、それを続ければ数十年乗り続けることも十分可能です。
スーパー カブ110は遅い?壊れやすい?デメリットを徹底解説
- 最高速度は90km/h前後だが、快適な巡航速度は60~70km/h
- 高速道路や自動車専用道路は走行できない
- 燃費は優秀で1Lあたり60km以上走行可能
- 長距離ツーリングは可能だが、シートの硬さや振動に注意が必要
- スーパーカブ125はよりパワフルでディスクブレーキを搭載している
- 適切なメンテナンスを行えば10万km以上の走行も可能
- オイル管理を怠るとエンジンの寿命が縮まる
- 電装系のトラブルやチェーンの緩みに注意が必要
- 高速走行ができず、追い越しされやすい場面がある
- 風に煽られやすく、大型車の横を走る際は注意が必要
- オーバーホール費用は5万~10万円が目安
- デザインがシンプルでカスタムしないと飽きることがある
- 耐久性と燃費の良さから日常使いでは最強クラスのバイク
- 長期使用には部品交換やフレームのサビ対策が必要
- 一生乗ることも可能だが、定期的な整備が欠かせない
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